子ども時間のやり直し

白がお好き?赤がお好き?

  白がお好き?赤がお好き?

このカテゴリー「センスオブワンダー」は虫を扱うので、苦手な方は他のカテゴリーの記事を見ていただけるとうれしいです。

ただ、知らなかった一面を知ることで、もし、まわりに暮らす小さな虫たちに対して少しでも温かい視線を送っていただけるなら、こんなにうれしいことはありません。

ガーデニングを愛好していても、虫や爬虫類が苦手な方、草むしりを除草剤でという方もいることは知っています。

私は虫が好き。

それは収集したり、博士のように詳しいと言う意味では全くなく、単純にふしぎな相手として、同じ場所に暮らしている同士として、「なにそれおもしろい」と思うのです。

草むしりも好き。
むしりながらも季節によってのスタメンの違いや根の張り方や環境適応度など、気になることがいっぱい。

我が家は少なくとも117年、大きな開発はされず1,500平米ほどが民家と畑として存在していたので、土中や屋根裏、裏手の崖などにたくさんの生き物が暮らしています。

ずっとマンション暮らし、文字通りの意味で都会育ちのため、虫にも植物にもはじめまして。

どんぐりから、身近なセンス・オブ・ワンダーに目を見張るきっかけを得て、子ども時間を取り戻すように、いま暮らしています。

そこは花弁じゃなくて苞ですよ(左上の方は正解)

今回ご紹介したいのは「ハナムグリ」。
「なんだ」と思った方は(夫も)自然豊かなところで育ったうらやましい方。

ハナムグリは2センチくらいの甲虫で、名前通り花にもぐるようにくっついて、蜜や花粉を食して暮らすおとなしい虫。

きれいな花をつける多くの「虫媒花」には、受粉を助けるパートナーとして、とても重要な存在。
花だって、きれいに咲かせるのは投資であり、「きれいね」と言うときれいに咲くというガーデナーさんもいるが、本当は虫たちにアピールしているのである。

このハナムグリをはじめとするコガネムシは、体も硬くて不器用で、平たい面積のある花にどすん!とすべりながら不時着するので、広がった単純なかたちのお花が好き。

そういう花は白や黄色が多いそうで、この虫がよく見られるのも白や黄色の平たい花の上。
不器用というだけで、シンパシーを感じてしまう。

一方、賢く器用なハチたちは、紫色の花が好き。
紫の花、スミレやセージのような少し複雑だったり、蜜のありかが奥まっていたりするものを好むそう。ホバリングしながらや、小さな花に頭だけ突っ込むなんて芸当もできちゃう。閉所恐怖症の私には、ちょっと真似できない。

優雅で美しい蝶たちは、赤やオレンジといった自分に似合う華やかな色の花から、蜜だけ失敬。ストロー状の口のおかげで、花粉は媒介しないで美味しいところだけ持っていってしまう。うらやま悪いやつ。

アブは春の早い時期に出てくるので、菜の花を代表とする春を告げる黄色の花が好き。「朧月夜」の世界みたいに。最近は春に対して花粉症の恐怖もあるけれど。

人参の花は咲き始めからいただき
満開も悪くないよう

我が家では、野生化した春菊や人参が、大量の白やうす黄色の花をつけ、ハナムグリがたいそうくっついていた。意外と丈夫な茎は風や大雨でも倒れず、その後タネをつけて枯れてなお、立っている。

ハナムグリは虫にしては長寿で、長いもので2年ほど生きるらしい。
またいつでもおいで。

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