子ども時間のやり直し 昆虫あれこれ

虫キング

  虫キング

カタカナにしてしまうと人気カードゲームになってしまうが、あれは「甲虫王者」とつくところから、全ての虫が対象では無い模様。

なんとなくの印象として、一番強い虫というのは、スズメバチとか(最近つけ狙われて最も恐れている)、カマキリとか、驚異の生存能力のゴキブリ(G)とか、そういうものだと思っていた。

怖い顔。カメラの音にもおかんむりで…

でも、本当のところは蟻らしい。なんと小さな王様。

「さまよえる陸のピラニア」との異名を誇る熱帯の軍隊蟻は、すべての生き物が恐れるアンタッチャブルな存在で、定住せずに餌を求めて移動し続け、進軍を目にするとトカゲやヘビでさえ逃げ出し、動けなければ牛や人も襲ってしまうらしい。

日本にいる蟻はそこまで凶暴ではないようだから、本当かなあと思いながら日々観察している。

ただ、草取りをしていて、根っこと一緒にうっかり地上へ出してしまったネキリムシのたぐいに、一瞬にして蟻たちがたかって殺してしまおうとする様子には、ちょっとキング的横暴さを感じる。
一生懸命短い前脚(?)でやめてやめてをするネキリムシに、掘り出してしまった張本人としてはかわいそうな気持ちが起こり、蟻を払って土に戻したりしている。

夫がベジタリアンについての記事で共感の話をしていたけれど、これは私がよりネキリムシの方に共感を感じているということなのだろうか、と自問しながら。

同じく草取りをしていて気がついたことに、蟻は雑草の根や、ドクダミの地下茎を巣の柱代りにしているのではないか、ということ。
引っこ抜くと、突然ブワッと泉のように蟻が湧くことがある。その後卵を抱えて大慌てで引っ越していく。
こういう時、自分のダークサイドが蘇り「慌ててる慌ててる」とじっと観察しまう。

見にくいが、小さい白いものが卵

昔、学研の「学習と科学」という雑誌で、「蟻の巣観察セット」なる透明のプラスチック箱とチューブのようなものがついてくることがあって、土と蟻を入れると巣作りが観察できるという触れ込みだった。

だけど、何度やってみても巣を見ることはできなかった。
ただの土と蟻だけでは、巣を作ることは難しいのではないか。蟻の数もあったのかもしれないけれど、私の観察結果としては、ほとんどが植物の根を利用しているか、ブロックやレンガの下に、穴すら掘らずに簡易コロニーを作っているという印象である。

また、熟した柿やイチジクなどを目当てに樹上にいることもしばしばあるけれど、有名なのは野菜や花につくアブラムシが、甘露を出して蟻を傭兵として雇うというはなし。蟻は顎で噛み付く他に、お尻から蟻毒(蟻酸)を出して敵を攻撃する。
我が家には蟻も多いけれど、アブラムシを狙って可愛いナナホシテントウも多い。

そして、今回この記事を書くために色々蟻について調べていて、驚いたことがひとつ。
鳥が水浴びや砂浴びをすることは知っていたけれど、羽虫を退治するために「蟻浴び」もすることがあるという。鳥のバタつきに蟻が怒って蟻酸を撒き、これが羽虫に効くのだとか。

そのうちボリスブラウンを飼いたいと思っているので(もう名前も考えてある)、ひとつ勉強になった。

子ども時間のやり直し 昆虫あれこれ

記事全体の中から前後の記事

同じカテゴリー[ センスオブワンダー ]の前後の記事

同じシリーズ[ 子ども時間のやり直し ]の前後の記事

同じ著者[ 妻執筆 ]の前後の記事