子ども時間のやり直し

クワガタ!クワガタ!クワガタ!

  クワガタ!クワガタ!クワガタ!

長かった梅雨が明けたちょうどその日、連日の雨で荒れているに違いない庭に出かけた。まずは見回り…と思ったら、柿の木にクワガタ…!

自然の中にいる野生のクワガタというものを、生まれて初めて見た。嘘みたい!嘘みたい!嘘みたい!と、大興奮でパチリ。

クワガタもカブトムシも、子どもの頃に幼虫を買ってもらったのもデパートだったし、最近もホームセンターで売られているのを見たけれど、自然に生きているものははじめて。

体長3センチ程と決して大きくなく、後で調べたところ「コクワガタ」ではないかと思われる。
最普通種とあるが、普通だろうがレッドリスト入りだろうが、私にとってすごいものが庭にお住まいであることに変わりない。(夫も私程には興奮しなかった)

柿の木は樹液が豊富とは聞いたことがないし、インターネットで検索をしても「柿の木には来ないんじゃないか」「来るならコナラやクヌギ」というのが一般的な意見らしい。
けれど敬愛する日高先生も、科学的といわれる説明や理屈にも、自然の中ではその通りにならないこともたくさんあって、それは「ささやかな筋道」というようなものでしかないとおっしゃっていた。

柿の木にクワガタがとまっていた。

6本の脚は四方にしっかりと広がり、とても安定して幹にくっついている。
プラケースの中で昆虫ゼリーに頭を突っ込む緩慢な生き物とは、まったく別ものに思えた。あの脚は、このようにして使うものなのか。

採取する趣味はないので、これがもしコクワガタでなくても構わない。
標本にして細部(関節がいくつとか、突起があるとか無いとか、部分的な色とか)で分類するのは学者さんにお任せして、私は出来るだけこの多様な生き物たちが、この先もこの庭にお住まいになってくれることを、ただ祈るような気持ちでいる。

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