子ども時間のやり直し

どんぐり!

  どんぐり!

きっかけはどんぐりだった。近くの丘陵にある緑地にハイキングに行き、落ちているどんぐりを拾った。

どんぐりってどうしてか拾いたくなる。

でも、結局使い道がなかったりで、引き出しにしまっておくと虫が湧く。

その頃はまだ庭がなく、マンション住まいだったので、どんぐり、プランターに植えたら芽がでるかな、と「選りすぐりの良さそうなやつ」を拾って帰ってきた。

まず水を張ったボウルに入れて、浮くものは虫が食っているから発芽しない。沈んだものだけを一晩、浅い器で流水に晒してから土に埋める。

沈んだからといって、発芽するとも限らないらしい。

そのうえ、一晩浸けるのも、流水でないと酸素が欠乏して、これまたどんぐりが死んでしまい発芽しないらしい。
繊細すぎやしまいか。

几帳面なのは初回だけ

そうして選抜したどんぐりを、深さ2センチ程の畝をつくり埋めた。

冬の寒さと乾燥を防ぎ、森と近い環境をつくるため公園で拾った落ち葉を上に散り敷く。風で枯葉が飛ぶので、ネットで防御。

緑地で拾って埋めたあとに、近くの崖下と交差点の脇の道路でも拾ったので、都合3回、別々の場所で採取したことになる。計30個ほど。
さいごは空いた場所を探すように、畝は無視して適当に。

落ち葉は桜の葉
後から日付を書いたので天地逆さま

図鑑をみながら、葉の特徴とどんぐり自体を見比べ「ウバメガシ」「シラカシ」「ツクバネガシ」のどれかと予想を立てる。ただ、交雑しやすいらしく必ずしも純血種(?)とは限らないらしい。

また、どんぐりというのは気が長い植物で、まず冬の間に土中で根をだし(目視は不可)、春になってから芽をだすらしい。少なくとも半年近くは目に見える変化は起こらない。土が乾燥しないよう、3日間隔で水を遣るのを忘れないようカレンダーにメモ。

枯葉に水を遣り続けるというシュールな習慣を続け、通算175日目、4月15日にしてやっとひとつ芽が出た!
続けて3つまで出た5月5日、鉢にポット上げした。根っこだけ出ていた2つを足して5つ。

6月30日、お寝坊さんが1つ芽をだしたので、30個植えて4つの芽吹きとなる。

調べていた通り、2割弱の確率。半年待って2割弱かあ。
これから2年くらい鉢で育ててから庭に下ろす予定。なんとも気長なはなしである。

最初に芽生えた3本

ついでに、どんぐりに湧く虫についても調べた。
ハイイロチョッキリと、シギゾウムシ。名前からして可愛い予感がしたが、やはり!ハイイロチョッキリは見た目や、枝を切る姿までなんとも愛らしい虫。

※実物はまだお目にかかれていないので画像はありません。

チェコあたりでキャラクターになりそうである。
卵をどんぐりに産みつけた後(水に浮いたどんぐりたち…)自分で枝を切り落とす。帽子をつけた状態で枝でみつかるどんぐりは、子どものころの「良いもの」だったけれど、この虫の仕業だったのね。

お寝坊は一番下。なにやら葉のかたちが違うような…

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