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「誰も教えてくれない 田舎暮らしの教科書 / 清泉亮 著」

  「誰も教えてくれない 田舎暮らしの教科書 / 清泉亮 著」

家を探している頃、本屋でたまたま目に留まった。
その頃はもういっそ長野や伊豆など、首都圏を離れても良いかもしれないと夫婦で話していて、空き家バンクを見ながら「ここいいね」という家も、何軒かブックマークしたりしていた。

そこへきて、この本。
少し立ち読みをして、興味がわいて買って帰って熟読し、そして怖くなった。

夫が「青年団」とかに駆り出されてしまうかもしれない…ご近所さんが毎日家に入り浸るかもしれない…

私たちは夫婦共々「田舎」と言われるエリア出身ではないため、こうした文化にまったく免疫がない。
ご近所さんに挨拶はしてもお名前や詳しいお住まいは存じあげないし、若い(限界集落基準では)からと言って、雪かきが得意というわけでもない(もとよりやったことがない)。

コミュニケーション上手とは言えない人見知り夫婦が、ただ自然豊かなところで静かに暮らしたいだけなのだ。

「のんびりとした田舎暮らし」へ憧れや関心がある方には、とても興味深い一冊だと思う。
著者自身が実際に転居を繰り返して体感したということに感心するうえ、こうしてご教示いただけてありがたい限りである。
もしも多少の誇張があるとしても、ある程度は理解したうえで移住するのと、まったく知らないのとでは、やはり「こんなはずでは」感が変わるからだ。

私たちは広義の意味で首都圏と言われるギリギリのエリアで、行政もそれなりの都市に家を購入した。しかし、この本に紹介されていたような文化が、大なり小なり存在する。
庭を「便利」という理由でご近所さんがデイリーに横切ったり、木の実をとらせてほしいと知り合いまで連れて突如やって来たり、道を歩いているだけで「その服どこで買ったの」と話しかけられたり。
家の前の道路が公道だろうが私道だろうが、来客があれば路駐当然。少しの段差があれば、よそのお宅であってもためらいなくご高齢の方が腰掛けている。

もっとも率直な友人評は「バスを降りたとたん、目にセピアのフィルターがかかった」である。
ここはまだ昭和が色濃い。今後果たして平成ジャンプできるか。

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