パラレルリアリティ

  パラレルリアリティ

本来の意味とは違うことを承知で、でもしかし私にはぴったりな言葉として、パラレルリアリティ=夢の世界がある。

将来の夢、の方ではなく、毎夜眠っているあいだに見る夢の方。
それがとてつもなくリアリティに富んでおり、目覚める度に天井を見つめて「ここはどこだっけ」「それで何なんだっけ」と言うところから始めなくてはならない。

ひどい時には隣で寝ている(もしくは別室で既に仕事をしている)夫の存在にびっくりする事すらあり、我ながら空恐ろしい気持ちになる。

でも程なくして「ああ、こっちが現実か。そうだった。よかった」となるので、夢よりも良い現実で素晴らしいではないか、と言われてしまうとそれまでなのだけれど、言いたいのはそこではない。

眠るのが恐ろしくなるほど、リアリティのある夢を毎夜見るのは一般的なのだろうか。一般を知ってどうなるわけでもないけれど、みんながこんな疲れることを毎日毎日抱えながら、働いたり育児をしたり介護をしたり闘病をしたりしているなら、凄すぎないかと思ったのだ。

もうひとつの(パラレルな)世界を持っているのは、中々体力を使う。
現に寝起きが最も疲れている時すらある。見る夢が、誰かに追われていたり、誰かが死傷したりすることが多発するのもあるけれど、何しろリアリティと起きた後もその記憶が強いのだ。

夫は何か夢を見たというぼんやりとした印象は残っていても、内容は一切覚えていないという。そして寝入りも目覚めも素晴らしく健やか。

お医者さんに、疲れるから夢を見ない方法がないかと聞くと「人間というものは機能として、夢を完全に見なくすることは出来ないんだよ」と言われた。薬で抑えることは不可能ではないけれど、その反動が必ず出る。だからおすすめできない、と。

ここで念のため、本来の意味のパラレルリアリティとは何なのかも説明を付け加えておく。
インターネットで調べると驚くようなスピリチュアルなことばかりが出てくるけれども、私の読んだ本によれば、東大の名誉教授である石井威望先生が提唱している言葉で、複数の世界が共にありありと真実のように感じられること…を指す。

夢もそれに当たるのでは、と思われる方もおられるかもしれないが、どうやらメディアやコンピューターの力によって、という前提がある模様。
どんなことであれ、驚きが面白いという方向性なら素敵な事象だと思う。ただ私のは場合は驚きに勝る疲労。そんなものいらないのに。

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