植物あれこれ

イベントは罪作り

  イベントは罪作り

日付が前後して、クリスマスから1日過ぎた12月26日、またも資材調達のためにホームセンターにいた。

いつもの通り、とりあえずガーデンコーナーを「パトロール」と言う名の徘徊。
すると、枯れているかどうかギリギリのラインでもみの木が50%オフセールになっていた。

あたりは葉牡丹などお正月気分、一色。
クリスマスを過ぎてもう処分するつもりだったのだろう。水もしばらくもらっていない様子で、麻布を巻かれた土も、残り僅かとなった葉も、カラカラだった。

気の毒なほどかさかさの根巻き
葉が白くなり、内側を向いている

見るに忍びなく、我が家はそのもみの木を連れ帰ることにした。生きて、来年のクリスマスに楽しませておくれ。

以前、庭に植える木を選定するために色々調べた際、暖地ではもみの木(トウヒ類)は育たない、とあったので(長年憧れていたライラックも)買うことを諦めていたのだ。長野や北海道はいいなあと。
でもここで枯らすくらいなら、一度育ててみる機会かもしれないと鉢と土も買う。カモナマイハウス!

冬中タイミングを見ながら水を遣り、生きろ生きろ生きろと、幹に触り念を送る。この寒さがちょうど良いのなら、今は養生のタイミング。

“守るとき / 身をいたはれ / いまは待つとき”

(中川一政)

潮風を含んだ空気は、風すらも湿っているようでそのうち幹がうっすら苔生してきて、どうかなあと晩春まで気を揉んだ。中々春が来ても様子が変わらない。

ところが 5月になった途端「おまたせ」と言わんばかりに、異形の新芽がそこここに芽吹いた。松ぼっくりのような、虫のような、これからどう展開するのかわくわくする、変わった新芽。

おまえ生きてたか、と安堵とうれしさでいっぱいになる。4ヶ月、ただ水を遣っていたことが無駄ではなかった。
緩効性肥料をやり、応援。

葉は鮮やかな緑で、グーの形で梢の先や幹から出てきて、伸びながら手を開くように左右に広がり、最後に下へ反り返る形で「もみらしい」といえる葉になることがわかった。

このままじゃクリスマスに飾りつけをするのすら躊躇われるほどだったのが、突然青々とした。

だんだん伸びるもじゃもじゃ

ただ、その土地その土地で栽培が容易でないもの、そもそも家庭栽培には無理があるものなども、お店には普通に(そしてたくさん)並んでいることが気になる。
通っているうち、次第に元気が無くなって行くものも。

それぞれのお店が「地域特性のある個性的なラインナップ」というのも素敵だと思うんだけどなあ。

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