野犬と暮らす

結果わが子になりぬるかな

  結果わが子になりぬるかな

5月いっぱい、いや6月いっぱい、とジリジリ日付を延ばして決め切れなかった、ニナとデューイの今後。

見た目が「子犬らしい子犬」でなくなってからはパッタリお問い合わせもないが、社会化期の終わりに差し掛かり、今後の躾のこと、犬たちの性格、そして何より代理で里親募集をしてくださるボランティアさんの心労を考えると、もう決断すべき時期にきていた。

こころ澄ませて決めねば。

私のアレルギー検査も、発症後すぐに近くのクリニックで受けたものの特定はむずかしく、大きな病院のアレルギーセンターで紹介状を持っての再検査となった。

予約をするために直接来院、それからひと月後の受診、検査結果はさらにひと月後。といったペースのため、何しろ結果がわかるまでに時間がかかる。
その結果は驚きと悲しみの「猫」だった。(さらにひと月後の追加検査で、結局「犬」も引っかかった)

先生は「にんげんのお医者さん」なので「あなたそんなムツゴロウさんじゃなし、手放しなさいよ」「どうしてもなら外で飼うとか」「汚いでしょう、野犬なんて」「ちょっと助けてもどうにならないんだから」「でもね、結果わかってよかったね、猫と犬ね」と、さざ波のように穏やかな小声で、中々のことを言い放った。

別の科で罹っているお医者さんにそのことを話すと「それはね、そのお医者さんは人の命を救いたいと思っているから、仕方のない意見なんだよ」と諭されるも、「手放す」「外飼い」こればかりはちょっと承服しかねる。
彼らは、特に13年も共に暮らしたねこたちは、もう私の体の一部と言って良いほどなのだ。どんなに信頼でき愛情もあり、何不自由なく暮らせる保証があっても、そうそう渡すことはできない。いわんや外飼いとは。

デューイの「お外嫌い」はますます拍車がかかり、常ににこにこのニナもこの月齢まで兄弟がいて、ひとり遊びをしたこともないとなるとこれはもう、2名様いらっしゃいませ!で決まりではないか。

車送迎のセレブを見送ってくれるお姫さまたち

狂犬病ワクチンが済んでいるので、12日に登録と観察札を受け取りに行った。「もう、家族だ」と思う。

団体さん、ボランティアさん、子犬の里親さんたちへ、そうした顛末と正式譲渡のお願いを伝えると、みなさん祝福してくださった。
ボランティアさんはとても心優しい方で「良縁をつなげられなくて申し訳ない」とまでおっしゃってくださったが、とんでもない。ここへ来る縁だったのだ。
こちらこそ長きにわたりご心労をかけてしまって申し訳ない気持ちでいっぱい。

2名様、いらっしゃいませ!

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