野犬と暮らす

怖がりの血

  怖がりの血

一般道を散歩するようになって、何しろ驚いたのがデューイが全てを怖がることである。

知らない人も犬も、トラックもバイクも、雨戸を閉める音も風の音も公園の遊具も、外の何もかもが恐ろしいようでお散歩が楽しめない。ぜんぶ怖い。
下がった尻尾を挟む両足がガクガクと震えて、「ワープ」という名の抱っこを度々繰り出すことになるが、現在14kg。何の苦行だ。

ただ、庭でだけは笑顔がこぼれ、自然体でとても楽しそう。

里親さんによるとプリンちゃんと然くんも全く同じ状況らしいので、これはもう一家の血ではないかと思われる。怖がって怖がって逃げることで生き延びる、野犬の血。
まだ生まれて間もなかった、野犬生活をほとんど知らないはずの子犬たちにも脈々と受け継がれているもの。
然くんはお腹を下すほどのストレスということで、我が家と同じくお庭だけに限定したそう。

それらが全部大丈夫、常ににこにこなニナは、逆に一家の中では異端児なのだろう。

集中力のないにこにこさんと、よく指示をきく怖がりさん

庭だけだって良いではないかと割り切って、アパートと庭も車で送迎するようになったら、途端にお外が好きになった。
私たちもなんだか少し、気持ちが解放された。

送迎付きの庭散歩にお出まし

ドアを開けて車を見るとよろこんで自分から飛び乗る。さあお庭お庭お庭。
逆に車がないとあからさまに落胆の色を顔に浮かべ、玄関から出ようともしない。
甘えん坊で人の指示をよく聞き一緒に暮らしやすい反面、とても繊細。

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