野犬と暮らす

ハンナ、ニューヨークへ行く

  ハンナ、ニューヨークへ行く

生まれて初めての入浴(ニューヨーク)である。
心の扉が開くまでは我慢我慢と思っていたが、漏らしてしまったため、どうにもこうにも臭いが凄まじい。

我が家は堆肥撒きたての畑か。
ねこちゃんたちがやって来た当時、まだイタズラ盛りだった彼らが植物の土を掘り返して遊ぶので、鉢の周りに水のペットボトルをぐるりおいた。その時には我が家は道端か。と思ったが今度は畑仕様である。
うーむむ。

当時の道端仕様

えいやっと、バリケンから出てもらい(再度脱糞)夫が抱きかかえてニューヨークへ連れて行ってくれた。嫌われ仕事は夫がみんなやってくれる。申し訳ない。
「この人は安全」という人間が1人はいないと、ということで私は安全圏の人間なのである。

ハンナは狭いお風呂場で逃げ惑いながらも、決して唸ったり噛みつこうとはせず、最後は観念したらしい。

バスタブでお湯をはってシャンプーし、洗い場でドライヤーで乾かしてもらった。これでもう、ピカピカのふわふわ。野犬を一歩脱した。
あとは病院で検査と、夏までに(次の発情期が来るまでに)は避妊手術をしなくては。

ニューヨークの写真を後で見せてもらって、その可愛さに悶える安全圏の人間。
ハンナは疲れ果てて這々の体の様子である。

新たな家に着いてからお風呂場に入るのも恐怖、洗い流されるのも恐怖、新しい匂いも恐怖、で心の扉は再びガッチリロックされた。

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