野犬と暮らす

夫婦ふたり、早くもほろり

  夫婦ふたり、早くもほろり

お見合いは土日や祝日に行われた。
こぶちゃんたちは恐らく生後3ヶ月近く。社会化期に入り始めたところ。

皮膚病のことや出自のこと、ワクチンや躾のこと、皆さん真摯に受け止めてくださり、ありがたい。

真剣に検討いただいた結果、ご辞退される方もいて、それはそれでとても理解できた。

猫たちはリビングに次々やってくるお客さまと初めて見る騒々しいこぶちゃんたちに、意外にも平然と振る舞った。おもてなしありがとう。

人間が2頭に動物が8頭の今の状態よりも、里親さんの元での方が目を配ってもらえることは間違いない。とはいえ。

とはいえ、毎日ウンチとオシッコを片付け、時に一緒に遊び、ブラッシングを欠かさず病院の常連になり、ごはんの食べっぷりや体重の変化に一喜一憂してきた日々を思うと、ほろりとしてしまう。

こぶちゃんたちには「世界一幸せになりなさい。でも万一合わない時には大手を振って帰ってきなさい」と声をかけた。もちろん世界一が量産される方が望ましい。ただ、いつでも帰れる家があるのよ、と伝えたかった。

ハンナには、ただ申し訳なかった。
ハンナが信用しているのは、今のところこぶちゃんたちだけなのに。一人減り、二人減りすることに、賢いハンナが気づかないわけがないのに。

お見合いが終わると、ご希望いただいたご家族で私たちもここなら、と思える方々に、トライアルのスタート日を相談する。できるだけ家族が揃って、数日は賑やかになる休前日。

ケージやごはんなど、揃えてもらいたいものをリストアップし、お願いのメールを送信する。

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