野犬と暮らす

うれしさ隠せず

  うれしさ隠せず

ほぼ2ヶ月が迫る4月23日、本に書いてあった「怖がる犬には、犬舎の中にただじっと座り、目を見ることもなくぼんやりと待つ」というのを試してみた。

そうすると「向こうから興味が出て近づいてくる」とある。
本当だろうか!

ただぼんやりすると、私の場合考え事が色々に飛び犬に注意が向けられないので(脳内散歩が過ぎてしまう)床に座ってこの本を読むことにした。毅然として穏やかなエネルギーが放出されるように。

すると5分も経たずにハンナがクレートから出てきた。
ケージで隔っているので、接触がない安心感もあるのか意外と早い展開に、わくわくそわそわを隠せない。

目を合わせてはいけないと、自分を戒めつつチラチラ伺ってしまう。

ほぼ1m先くらいまでやってきて、こちらをじっと観察後、こぶちゃんたちと、ぴょんぴょん遊び始めた。ごはんもパクパク食べている。

シーザーミラン、すごい!

うれしい。本当にうれしい。

別に人を好きになってくれなくても、怯えたり恐怖心さえなくなれば良しとしようとか、「普通に暮らす」まで半年から1年、長ければ2年くらいかかるだろうとか、もう本当にぐるぐるぐるぐる考えてきた。

これまで「愛犬」とつく幾つかの本を手に取ったけれど、巷には犬が人を好きなことが前提の本ばかりが溢れていて、そもそも「人と強調したい」なんて丸っ切り思われていない、もっと言うと嫌われている状態からのスタートは、どこにも参考がなかった。

実験まで、夫はこれまで通り時折背中などを撫で、私は触らずただ部屋にいる時間を増やす、というのを続けて見ようと思う。

ただ、夫の方がケージのフォーメーションを変えたり音の出る作業をしがちなこと、背が高く身体が大きいこと、声が低いことなどで、ちょっと怖がられてはいる。
実際犬に対して誠実で優しく、大切に考えてくれているのはより夫の方なのに。

何だか申し訳ないが、今日は本当にうれしい日だった。

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