野犬と暮らす

吠え声が男前

  吠え声が男前

子供の頃に一緒に暮らした犬は、全く吠えなかった。
母親が何か障害があるのではないかと疑ったほど、吠えなかった。そして大人も子どももほかの犬もお散歩も、みんな大好き。全部楽しい。

なので、私は犬の吠え声に免疫がなかったのである。正しくは、吠えると思ってなかったというのに近い。

もちろん、家の外を人が通りかかるだけで激しく鳴き立てる犬が近所にいないわけではない。でも、何というかそれはまた別の生き物のように思っていた。

ハンナはうちに来て、引越しをしてからというもの、よく吠えるようになった。宅配便が届く時のチャイムや外の車の気配、玄関の鍵を開けるタイミング、階段から降りてくる足音。

あんまり男前にウォンウォン吠えるので、最初、私はハンナじゃないと疑ったほどだった。あんなに可憐な顔をして、こんなに野太い声とは。

笑っているようにも見えるが吠え立てている

定期的に団体さんに様子を報告しているので、そのことも伝えてみると「自分が出せてきてよかった」と言ってくださる。
なるほど。自分を出しているのであるか。そうであったか。

薄々感じてはいたものの、恐らくハンナは群れの後方を守るタイプなのかもしれない。危険を察知してリーダーに伝える、感覚に優れたおとなしいタイプ。
現に、見えるエリアに人がいる時は吠えない。

真ん中を守るのはのんびりタイプで、先頭はリーダータイプ。
リーダータイプよりは後方タイプのほうが、我が家の雰囲気としては付き合いやすそうではあるものの、そのうち吠えなくて良いと知ってもらわなくては。

男子の方のこぶちゃんも、ここのところウォフッというおじさんが咳き込むような可愛くない声を出すので、パピーちゃんとしてこれもやめていただきたい。

夫が面白がって真似して助長するのもやめていただきたい。

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